
「現在の職場よりも条件の良い職場で働きたい」という看護師の方も多いのではないでしょうか。

最適な時期に転職活動を行うことにより、転職活動がうまくいくようになります。今回は看護師の転職の時期について、以下の項目をご紹介します。
- 看護師のおすすめの転職時期
- 転職活動の流れ
- 看護師におすすめの転職エージェント
転職を検討している看護師の方はぜひ参考にしてみてくださいね!
看護師の転職は時期によって求人数が異なる
看護師の転職は時期によって難易度が異なります。というのも、時期によって、求人数にばらつきがあるためです。
したがって、転職を考えている方は、なるべく求人数の多い時期に転職するのが望ましいです。看護師の転職のパターンとしては次のものが挙げられます。
- 結婚、出産によるライフイベントの変化
- 子育てが落ち着いたことによる復職
- スキルアップ
- 給与、休日などの職場環境の改善
出典 厚生労働省
新卒・中途採用のタイミングとは?看護師の転職におすすめな時期
では、看護師の転職に最適な時期はいつ頃なのでしょうか?ここからは、求人数が多い時期や転職活動の所要時間などについて解説していきます。
求人数が多い時期は退職者が多くなる3月、9月から
看護師の求人数が多くなる時期は3月、9月と言われています。理由としては3月末や9月末などの年度末のタイミングで退職者が増えるためです。
したがって、誰かが退職届を出したタイミングで求人が掲載されることが多いです。そのため、3月以降に求人を見始めると希望の求人が見つかる可能性が高くなります。

一方、転職活動に適さない時期というのもあります。3月頃から徐々に増える求人は、夏頃には内定が決まり一度落ち着きます。
したがって、6月〜8月は比較的求人が少なくなる傾向にあります。したがって、6月〜8月ごろに転職活動を始める際は求人が少なくなる点に注意し、情報収集を中心に活動しましょう。
中途採用希望者向け!看護師の転職は何年目から行うのがベスト?
看護師の転職の時期に特別な決まりはありませんが、職務経験が短すぎると転職活動に不利になる場合があります。看護師の経験年数が浅い人が転職活動に不利になる理由は、次の通りです。
- 知識・経験・スキルが不足している
- 転職してもすぐ辞めてしまう可能性がある
したがって、経験者やスキルのある人材を求める中途採用では、若手や経験の浅い人が不利になることがあります。具体的には経験年数が3年未満の場合には、経験が浅いとみなされる傾向です。
しかし、経験年数が浅いからといって必ずしも転職できないというわけではありません。退職の理由は人それぞれのため、しっかりと事情を話すことで、転職活動を成功に導くことも可能です。

転職活動にはどのくらい時間がかかる?
転職活動にはどのくらいの時間がかかるのか気になる方もいるでしょう。転職活動の期間については、個人個人で異なりますが、目安は次の通りです。
- 求人探し:数日〜数週間
- 応募書類の提出:1週間程度
- 書類選考:1週間程度
- 面接:1〜2週間程度
- 内定:面接後即日〜1週間程度
したがって、求人を探してから1ヶ月〜3ヶ月程度はかかります。もちろん、早い人は1ヶ月より早く終わる場合もありますし、時間をかけた場合には2ヶ月以上かかることもあります。

看護師の転職活動の流れとスケジュール!どれくらいの時期からやるのがいい?
看護師の転職にはどのくらいの時間がかかるのかわからない方も多いと思います。転職活動の流れとスケジュールについては次のとおりです。
転職活動の流れ | スケジュールの目安 |
①求人を探す | 転職日の3ヶ月前〜(内定まで1ヶ月程度) |
②求人に応募 | 転職日の2ヶ月前〜(内定まで1ヶ月程度) |
③面接 | 転職日の2ヶ月前〜(内定まで1〜2週間程度) |
④内定、入職日の打ち合わせ | 転職日の1ヶ月前 |
⑤退職手続き、引き継ぎ業務 | 転職日の1ヶ月前 |
⑥転職先へ入職手続き | 転職日の1〜2週間前 |
転職活動の流れについて、詳しく見ていきましょう。
1求人を探す
転職を決意した場合には、まずは希望に合う求人を探します。求人の探し方としては次の方法があります。
- 求人サイト・転職サイトで求人を検索する
- ハローワークに行き求人を探す
- 転職エージェントで求人を紹介してもらう
自分で求人を探したい人は転職サイトなどで求人を検索するのがおすすめです。一方で、転職エージェントを利用すれば自分で求人を検索しなくても、希望条件に合った求人を紹介してくれます。

2求人に応募
希望の求人が見つかったら、応募手続きをしましょう。求人に応募する際には、履歴書・職務経歴書の2種類の書類が必要です。
求人によっては、履歴書、職務経歴書を郵送する場合もありますし、転職サイトなどでは職務経歴書をネット上で提出できる場合もあります。

また、応募から内定までのスピードは最短でも2週間〜1ヶ月程度です。そのため、余裕を持って応募するためには、2ヶ月前に応募書類を作成するのが良いでしょう。
3面接

職場によって面接の回数や内容が異なります。面接は1回、多くて2回程度です。
面接の通過率を上げるためには、転職エージェントを活用するのがおすすめですので積極的に活用しましょう。面接から内定が出るまでは早ければ数日で、長くても2週間程度が目安です。
4内定を貰う、入職時期の打ち合わせ
面接に通過して内定をもらったら、まずは入社時期の打ち合わせに入ります。内定が決まった後も、現在の職場の退職手続きや、引き継ぎ作業を行う必要があるため、すぐには入職できません。
したがって、入職時期は最低でも1ヶ月程度を目安に考えておくことが望ましいです。転職エージェントを利用している方であれば、内定先に対して入社時期の打ち合わせを代行してくれます。

5退職手続き、引き継ぎ事務
内定が出た後、入社までに行うこととして、退職手続き・引き継ぎ業務があります。
退職の申し出は退職日の14日前までに行わなければいけませんが、職場の状況や引き継ぎのスケジュールも加味すると、1ヶ月前までには申し出た方が良いでしょう。
また、退職手続きと並行して現職の引き継ぎを行いましょう。職場の人員体制や自分の業務内容にもよりますが、しっかりと行うと数週間〜1ヶ月程度が必要です。

6転職先への入職・書類手続き
退職手続きと並行しながら、入職時期が近づいてきたら転職先の入職手続きを行います。入職の前には必要書類を準備して提出したり、いくつか記入しなければならない書類もあります。
書類の記入や準備など、余裕を持って行うためには、入職の2週間前までに始めると良いでしょう。
7退職、入職
全ての準備が整ったら、退職日に退職し、転職先の入職日に入職します。退職の際に次のことを行いましょう。
- 同僚、上司への挨拶回り
- 粗品、菓子折りなどを渡す
- 貸与品の返却
円満退職をするためには、退職の瞬間まで、誠意をもって対応することが重要です。菓子折りなど、些細なものでも問題ありませんので渡しておくと印象が良くなることでしょう。
また、入職時にも、挨拶周りはしっかりと行っておきましょう。転職先の職場関係を良好に保つためには、挨拶などをしっかりと行うのが望ましいです。
月ごとに看護師の転職状況をご紹介
月によっても転職に向いている月、向いていない月があります。ここでは、月ごとの業務動向や求人数を見ながら、転職について考えていきましょう。
1月
ボーナス支給後の12月末をめどに退職する看護師も多く、1月の求人数は少なくありません。
ここから徐々に4月の求人が増えてくる時期であり、求人探しにはいい時期でしょう。

2月
3月末で退職する職員が徐々に退職に向けて準備を始める時期です。2月に年度末の退職を報告する看護師もいるため、人員補充のための求人が増えてきます。
3月は院内の異動が多くなります。新人や異動者へのフォローがない2月の入職は、細部まで指導を受けつつ業務が可能なためおすすめです。
3月
4月は新人の指導があるため、少し早めに院内での異動があります。そのため、異動者のために指導担当が必要であり、業務人数が少なくなります。
さらに3月末で退職する職員の有給消化もあり、忙しく人員が常に不足しています。上記の理由から仕事が回らないこともあるため、派遣の求人が多くなります。
4月
一番人員が充足している時期であり、新規求人は少ない傾向にあります。 新人と一緒に研修を受け入職できるため、技術に自信がない方、ブランクがある看護師の入職時期としてはおすすめです。

5月
大病院や総合病院は次年度の4月の求人募集情報が少しずつ出てくる時期です。
ボーナス支給後である6月末の退職予定が決まりだし、少しずつ求人が増えてくる時期です。
6月
6月末で退職の看護師が有給消化となるため、忙しさが続きます。退職者から引き継いだ業務に慣れるため、今いるスタッフも余裕がなくなりがちに。
新人の入職から3ヶ月となり、研修がひと段落する時期でもあります。
7月
新人教育がひと段落し、中途採用に向けて準備する施設が増えます。
7月は10月の採用に向けた求人が出始めます。10月1日は区切りが良く、病棟編成が変わったり、人事異動もあるため、入職にはおすすめの時期です。

8月
長期休暇やリフレッシュ休暇の取得で人員が少なくなります。求人数は減らないものの、採用担当者が忙しく、面談や見学に対応できない可能性があります。
忙しさから指導が十分に受けられない場合もあるため、入職時期としても避けた方が無難でしょう。
9月
10月から一般企業は配置転換や異動、新規事業の立ち上げなどが多くなります。一般企業に勤めている配偶者の異動で前触れもなく転勤となる場合があります。
看護師はどこででも働けるため、配偶者に付き添い転居や退職が増える傾向にあります。それに伴い、求人が増えるのもこの時期です。
10月
異動後スタッフに向けた教育・研修を一緒に受けることができるため、入職するには良いタイミングです。
上半期の病院目標や看護部・病棟目標などの総括が行われ、課題解決のための人員補強が図られる時期です。異動スタッフも多いことから、9月同様即戦力が求められます。
11月
ボーナス支給後の退職が決まり始め、求人が増えてくる時期です。年末は業務が忙しいと予想されるため、11月に採用を決めたい施設がほとんどです。

12月
年末年始に向けて業務が忙しくなるため転職には不向きな月と言えます。この時期は求人募集を停止する施設もあり、情報収集や自己分析に徹した方がよさそうです。
看護師の転職におすすめの転職エージェント3選
ここからは、看護師の転職におすすめの転職エージェントについて、解説していきます。看護師転職では、始める時期も重要ですが、転職活動の方法も重要です。
具体的には、転職エージェントを活用して、適切なサポートを受けるということが重要です。自分に合った転職エージェントを利用することで、転職活動を成功させやすくなります。
今回は、おすすめの転職エージェントについて、次の3社を紹介します。
- ナースではたらこ
- レバウェル看護
- ナース人材バンク
それぞれの詳細について、詳しく見ていきましょう。
ナースではたらこ
- 復職希望の看護師に強い
- 看護師の平均年収・給与相場を詳細に記載している
- 「看護師の本音アンケート」で他の看護師の本音を知れる
ナースではたらこはキャリアサポーターによる転職サポートを受けながら希望の求人を見つけることができるサービスです。復職希望の看護師にも強いため、根強い人気を誇っています。
また、ナースではたらこでは、看護師の転職に役立つコンテンツが充実しています。「看護師さんの平均年収・給与相場」では、給与、年収、手当てに関する情報が詳細に記載されています。
自分の今の職場が平均年収に達しているのかがわかるため、転職を始める目安がわかります。
他にも看護師転職のコラムが充実しています。例えば、「看護師の本音アンケート」では、登録者からのアンケートを集計して、まとめています。
- 苦手な先輩との付き合い方は?
- 2020年のボーナス大調査
- 看護師さんの婚活・恋活事情
- 看護師さんの苦手な業務&克服方法は?
- 新人時代の自分へのアドバイス
どのアンケートも看護師のリアルな声が記載されており、興味深いものばかりです。

運営会社 | ディップ株式会社 |
主なサービス(機能) |
|
公開求人数※2021年7月29日時点 | 12,619件 |
拠点 |
全国対応可 東京/札幌/宮城/神奈川/千葉/茨城/栃木/埼玉/群馬/静岡/愛知/岐阜/大阪/京都/兵庫/広島/福岡/ |
ナース人材バンク
- 2005年からサービスを展開する老舗の転職サイト
- 全国各地に拠点があり、利用しやすい
- WEB上病院見学で、病院の雰囲気をみることができる
- 年間10万人以上の看護師が登録※
ナース人材バンクは、2005年からサービスを展開している老舗の転職サイトです。年間10万人以上の看護師が登録している人気の転職サイトです。

転職活動をサポートをするキャリアパートナーは、地域専任のためその土地ならではのぴったりな求人が見つかる可能性が高いです。
WEB上見学では、実際に働いている職員の「生の声」を聞くことができますので、求人情報では知ることのできないリアルな情報を確認できます。

※公式サイト調べ
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
主なサービス(機能) |
|
公開求人数※2021年7月29日時点 | 非公開 |
拠点 |
全国各地に拠点あり |
レバウェル看護
- 「友達に勧めたいサービスランキングNo.1※1」の実績をもつ
- 年間4,000回以上の職場訪問による充実した職場情報の提供
- LINEやメールで転職相談ができる
- 入職後もアフターフォローやサポートを受けられる
レバウェル看護は、看護師の方向けに展開されている転職エージェントです。働きやすい企業へ転職することを重視しており、「友達に勧めたいサービスランキングNo.1※1」の実績があります。
年間4,000回以上※2の職場訪問を実施することで、募集要項だけではわからないリアルな情報を提供できます。
そのため、看護師の転職に特化したサービスの中でも人気が高い転職エージェントで、累計利用者数40万人超え※2の実績を誇ります。

※12019年実施 GMOリサーチ株式会社がアンケートモニター
※2公式サイト調べ
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
主なサービス(機能) |
|
公開求人数※2021年7月29日時点 | 121,588件 |
拠点 |
全国対応可 本社 大阪支店 名古屋支店 さいたま支店 広島支店 船橋支店 横浜支店 札幌支店 福岡支店 京都営業所 |
よくある質問
その職場での先輩や師長を見ながら、自分のなりたい姿が見えているのであればあえて転職を選ばなくても良いかもしれません。もし、自分のなりたい姿とは違っていたら転職を考えても良いと思います。
同じ職場で5年以上働いており、一通り業務がこなせるあるいはその分野の知識が身についたと感じたら転職するのも良いでしょう。
まとめ
今回は、看護師の転職の時期について解説しました。
看護師の転職の時期は、求人数の多い時期から始めるのがおすすめです。適切な時期に転職活動を始めることで、転職活動を成功させやすくなります。また、効率的に転職活動を行いたい方は、転職活動の利用がおすすめですので、積極的に活用しましょう。
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