看護師の年収は高い?平均給与や都道府県別ランキングも詳しく紹介
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「看護師の平均年収は高いの?」と疑問に思ったことはありませんか?国家資格である看護師には夜勤制度もあるので、満足のいく年収を期待したい人も多いことでしょう。

とはいえ年収の話は人にしづらく、一体どのくらい看護師が年収を得ているのか気になってしまいますよね。

そこで今回は、看護師の平均年収に関する以下の項目をご紹介します。

この記事でわかること
  • 看護師の平均年収
  • 都道府県別・看護師年収ランキング
  • 年齢別・男女別・学歴別(大卒、専門卒)・職場別年収の違い
  • 看護師の年収をアップさせる方法

また、看護師におすすめの転職サイト・転職エージェントも紹介します。

この記事を読めば、看護師の平均年収を知れるだけでなく、年収アップのヒントも得られるでしょう。ぜひ最後までチェックしてみてください。

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看護師の平均年収・給与

看護師の平均年収

厚生労働省調査によると、看護師の平均年収は491万8300円※1という結果になりました。

 一般的に年収の7,8割が手取り額といわれているため、看護師の平均的な手取り額は360万~390万円です。

一方、日本人全体の平均年収は409万円※2との結果が出ています。看護師の平均年収は日本人全体と比較すると、およそ80万円ほど上回る年収額です。

ただし、看護師の平均年収額には夜勤手当や通勤手当なども含まれています。

つまり、病棟で働く人のように夜勤がないと、平均年収よりもやや下がってしまう点には注意が必要です。

※1:厚生労働省「賃金構造基本統計調査の職種別賃金額」
※2:厚生労働省「厚生労働統計一覧」

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【年齢別】看護師の平均年収・給与

【年齢別】看護師の平均年収

看護師の年収を年齢別で確認すると、以下のとおりです。

年齢 年収額
20~24歳  391.9万円
25~29歳  450.4万円
30~34歳  460.6万円
35~39歳  475.2万円
40~44歳  500.2万円
45~49歳  531.3万円
50~54歳  549.4万円
55~59歳  563.2万円
60~64歳  478.7万円
65~69歳  417.3万円

特に注目してほしいポイントが、25~29歳の年代です。20代後半ですでに日本人全体の年収平均を上回っています。看護師の平均年収が一般企業よりも高いことを伺えるでしょう。

一方20代から30代にかけて年収の伸び率が落ち込む要因は、出産や育児など女性ならではのライフイベントが関係しています。

 産休・育休のほかに時短勤務や夜勤なしで働く女性が多く、年収アップがさほど期待できない結果になりました。

また看護師の年収は、55~59歳がボリュームゾーンです。50代後半は看護師長をはじめとした役職に就いている場合が多く、年収も比例して高い傾向にあります。

一方60歳以上になると、定年後の再就職扱いとなるのでピーク時と比べて年収はダウンする傾向です。

しかし、60代後半でも日本人全体の平均年収を上回っており、看護師の給与の高さを確認できますね。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

【男女別】看護師の平均年収・給与

【男女別】看護師の平均年収

続いて、男女別の年収をチェックしていきましょう。前提として、男性看護師のほうが女性看護師よりも年収が高い傾向です。

男性看護師の場合

男性看護師の平均年収は505万9000円となり、日本人全体の平均年収よりも100万円ほど上回ります。なお夜勤手当や残業手当を差し引くと、平均月収は31万8400円です。

夜勤が多い職場であればさらに給料アップが見込めるでしょう。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

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女性看護師の場合

女性看護師の平均年収は490万200円です。日本人女性の平均年収372万6000円と比べると、およそ120万円も上回ります。

 夜勤手当や残業手当を差し引くと、平均月収は33万7000円という結果になりました。男性看護師と同様に女性看護師も、一般企業の収入と比べると高い傾向です。

なお、女性看護師の平均年収が男性看護師よりも下回る要因は、出産・育児などのライフイベントが大きく関与しています。

長期的に看護師のキャリアを積み上げるなら、ライフイベントも考慮しながら年収アップする方法を考えましょう。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

【学歴別(大卒・専門卒)】看護師の平均年収

【学歴別(大卒・専門卒)】看護師の平均年収

続いて、学歴別の平均年収の違いを見ていきましょう。そもそも看護師になるためには、大学を卒業するほかに、看護専門学校を卒業するルートがあります。

 大卒の平均年収は初年度が324万3504円に対し、専門卒の平均年収は314万7324円です。大卒のほうが10万円ほど平均年収が高い傾向にあります。

年単位で換算すると差が大きいように感じられますが、月収で考えると大卒の給与は1万円ほどしか上回っていません

そのため、大卒・専門卒の年収の違いはさほど大きくなく、専門卒でもモチベーションを維持しながら働けるでしょう。

大卒の学歴がない人でも、自信をもって業務に取り組んでくださいね。

出典:日本看護協会「看護師の働き方改革の推進」

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【職場別】看護師の平均年収・給与

【職場別】看護師の平均年収

最後に、職場別の年収の違いをご紹介します。今回は、以下の6つの施設に注目しました。

比較する施設
  • 国立病院
  • 公的病院
  • 医療法人
  • 介護老人保健施設
  • 訪問介護
  • 有料老人ホーム

結果は以下の通りです。

職場  平均年収
国立病院  427万8228円
公的病院  416万5920円
医療法人  395万1252円
介護老人保健施設  375万6000円
訪問介護  364万8000円
有料老人ホーム  439万2000円

出典:日本看護協会「看護師の働き方改革の推進」

ここでは、一般病棟・介護施設のそれぞれで平均年収の高い結果となった「国立病院」「有料老人ホーム」について解説します。

国立病院

一般病棟の中では、国立病院の平均年収が一番高い結果になりました。国立病院は専門性が高く、看護師にもスキルや実績が求められます。

 そのため、ほかの病院と比べて給与水準が高い傾向です。

安定した雇用を得られるだけでなく、毎年着実に昇給する職場の多さがメリットです。

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有料老人ホーム

一方介護施設では、有料老人ホームの平均年収が一番高い結果になりました。介護施設は一般病棟と異なり、施設の経営状況が給与に反映されます。

 そのため、入所費用が高額な有料老人ホームほど、年収が高くなる仕組みです。なお、介護施設は病院ほど医療の知識を必要としていません。

施設によっては夜勤がない場合も多く、年収よりも働きやすさを重視したい人におすすめです。

【都道府県別】看護師の平均年収ランキング

都道府県別・看護師年収ランキング

ここからは、都道府県別の看護師年収ランキングをご紹介します。自分が住んでいる地域と比較しながらチェックしてみてください。

都道府県別の10位までのランキングは以下のとおりです。

順位  都道府県  平均年収
1位  青森県  540.5万円
2位   岐阜県  530.4万円
3位  神奈川県  521.8万円
4位  東京都  519.1万円
5位  埼玉県  516万円
6位  秋田県  515.4万円
7位  富山県  515.3万円
8位  静岡県  513.9万円
9位  石川県  513.3万円
10位  愛知県  510.4万円

ランキングで印象的なのは、1位~10位すべての都道府県において、看護師の平均年収が20万円以上も高い点です。

10位以内の都道府県すべてにおいて、平均年収500万円以上を超えているのでひとつの指標となるでしょう。

出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

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東北地方が多数ランクインした理由

青森県が都道府県のなかで一番高い年収を誇る地域になりました。青森県で働く看護師の平均年収は、全体的な平均年収よりも50万円近く高い水準です。

 青森県のほかにも、同じ東北地方に位置する秋田県も6位にランクインしています。

東北地方がランクインしている理由のひとつは、地方で働く看護師の人手不足が挙げられます。

看護師の需要が高いため、地方の看護師でもハイクラスな年収が叶いやすい場合があります。

首都圏・東海地方も根強くランクイン

東京都・神奈川県をはじめとした首都圏や静岡県・愛知県などの東海地方がランクインしました。

 これらの地域は国立病院や専門的なクリニックの数が多く、実績・スキルをあわせ持つ看護師を募集しています。

そのため、看護師の年収が比較的高めに設定されており、全体的な平均年収を上回りました。

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看護師の給与明細内訳

看護師の給与明細内訳

看護師の給与明細をチェックする際は、おもに基本給・残業手当・夜勤手当の3つを入念に調べてみてください。

チェックポイント
  • 基本給
  • 残業手当
  • 夜勤手当

基本給

基本給とは所定の時間労働することで、必ず得られる報酬を指します。

月収のベースとなるだけでなく、ボーナス額も基本給をもとに算出されるので覚えておきましょう。

残業手当

残業手当は残業時間が増えていくにつれ、加算されていく仕組みです。残業手当の金額は職場によって異なるので、給与明細をチェックしてみてください。

 看護師の平均的な残業時間は1日およそ30分ほどです。ただし、職場によっては1日2時間以上も残業しているところもあります。

残業すれば手当を多くもらえるものの、身体に影響を及ぼすリスクが高まるので注意が必要です。

出典:医労連

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夜勤手当

看護師の給与明細内訳

看護師といえば、夜勤を想像する人も多いのではないでしょうか。看護師の夜勤制度は、おもに2交代制3交代制の2種類あります。

2交代制とは勤務時間を日勤と夜勤2つに分けた制度を指します。

 2交代制の場合の平均手当額は、1回の夜勤につき10,000~11,000円です。週に1回夜勤に入れば、基本給にプラスして4万円以上の収入を得られます。

一方3交代制は勤務時間を3分割し、日勤・準夜勤・深夜勤に分けた勤務制度を意味します。

夜勤の勤務時間が長い2交代制より手当額は減るものの、3交代制のほうが勤務回数を上回ります。そのため3交代制の職場であっても、極端に夜勤手当が減ることは少ないでしょう。

準夜勤の手当は1回につき3,900~4,300円・深夜勤は1回あたり4,900~5400円が平均的です。

出典:日本看護協会「2017年 病院看護実態調査」

看護師の基本給与の決定方法を解説

看護師の給与は、働く病院や施設の給与規定によって異なります。所属する病院の就業規則や給与規定、給与表を確認することで給与の決定方法がわかるでしょう。

ここでは給与の中でも最も重要となる基本給について紹介します。

基本給の基準

打ち合わせ

基本給は、病院や施設それぞれの基準で決定されます。基本給の基準は大きく「属人給」と「仕事給」のふたつに分けられます。

属人給

属人給与は、一般の会社でいうと年功序列、学歴重視のシステムといえるでしょう。

 勤続年数が長くなればなるほど給与が高くなるため、人材の流出が少なく、安定した病院経営が行われる給与体系でもあります。

ただし、仕事の成果による昇給が見込めないため、高いスキルを発揮してその報酬を求める人にとっては不公平感が否めません。

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仕事給

仕事給は、仕事や能力、役割や達成度に応じて支払われる給与で、人材育成にも効果的です。

ただし仕事内容が変われば減給もあり得ます。職能給は資格や等級などを設定してその基準に当てはめた給与が支払われます。仕事給の中でも評価方法がいくつか存在します。

職務給(役割給) 労働の対価として給与を支払う考え方。
仕事の難易度、責任の度合いによって給与額が決定。
役割によって額を決める場合は役割給と呼ばれる。
職能給 職務遂行能力に対して給与を支払う考え方。
病院施設独自の職務資格を設定し、資格に応じて給与を決める。
業績給 役割と、その達成度の大きさを評価して給与を支払う考え方。

実際には属人給と仕事給の組み合わせを用いることが多く、「年功給と職能給」「年功給と職務給」などのパターンが一般的です。

基本給は超過勤務手当の算定基礎額になるため、給与における大きなウェイトを占めます。

ボーナスや退職金の算定に基本給を使う病院や施設も多いですよ!

しかし、病院や施設によっては基本給が少なくても手当の額が高く、年収の総支給額が高くなるケースもあります。

ひとつの病院で退職まで働くのか、いずれほかの病院への転職も視野にいれるのか、生涯賃金などを踏まえて検討すると良いでしょう。

出典:看護職の働き方改革の推進ー日本看護協会

スキル重視の給与制度事例

看護師

これまで看護職では属人給制度が多く、勤続年数に基づいて評価されるケースが一般的でした。

しかし近年、看護職のタイプを役割や組織内のキャリアなど総合的に判断し、複数のキャリアコースに区分して等級と連動させる賃金制度となる「複線型等級制度」を用いる病院や施設が増えてきました。

病院の給与制度の事例は以下の通りです!
病院A 基本給+職能給+諸手当(全職種共通のキャリアパスを設定)
病院B 等級に応じた評価で賃金水準決定
病院C 年齢給+職能給+職種手当・上位等級に上がれば役割手当+職種手当となる

事例の各病院とも勤続年数に加え、スキルや資格、目標達成度などを総合評価し賃金に反映させるシステムを導入しています。

適正な職務や役割を評価して賃金に結びつけることで、高い目標意識を持った看護職員の定着と、働きやすい職場作りが可能です。

 働きやすい病院を選ぶためには、給与制度やキャリアアップ制度の確認をするのもひとつの方法です。
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看護師の年収・給与をアップさせるには?

看護師の年収をアップさせるには?

ここからは、看護師の年収をアップさせる方法を3つの方法をご紹介します。年収アップを希望する人は必見です!

年収アップのポイント
  1. 夜勤の回数を増やす
  2. 資格取得を目指す
  3. 昇進・昇格をする
  4. 転職をする

ポイント①夜勤の回数を増やす

現在の職場で年収を上げたい人は、夜勤の回数を増やす方法がおすすめです。2交代制の夜勤なら1回につき1万円以上の夜勤手当が期待できます。

現在日勤メインで働いている人は、夜勤の回数を増やしてもらえるよう交渉するとよいでしょう。

また、職場によっては夜勤専従できるところもあるので、大幅な年収アップが見込めます。

 一方夜勤は日勤と比べて、肉体的・精神的な疲労が蓄積しやすい点には注意が必要です。

夜勤が週に1回入ることで、生活リズムのバランスが大きく崩れてしまう可能性があります。夜勤に入るなら、体調管理を徹底する必要があるでしょう。

なお、夜勤は日勤よりも看護師の数が少なく、緊急事態であっても少人数で対応することが求められます。

そのため、夜勤で働く看護師は実績・スキルが伴っている人がほとんどです。看護師になってまだ日が浅い人は、夜勤を任せられる人材になるまで実績を積みあげていきましょう。

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ポイント②資格取得を目指す

看護師の年収をアップさせるには?

資格取得も看護師の年収アップに欠かせない方法のひとつです。看護師が得られる資格には、おもに認定薬剤師・専門看護師の2種類あります。

 認定看護師は、看護現場のスペシャリストを目指す人におすすめの資格です。レベルの高い看護を行うほかに、看護師の指導も求められます。

一方専門看護師は、専門技術や専門知識を活かしながら、医者・患者・各医療機関と連携する役割を担います。そのほかにも、看護学の研究を続ける必要があります。

職場によっては資格取得すると資格手当が支給される場合があり、年収アップが期待できるでしょう。

ただし、認定看護師・専門看護師ともに長期的なプランで資格取得を目指す必要があります。

 5年以上は看護の現場で実務研修が求められるだけでなく、教育機関で行う6か月の講義の受講が必須です。

認定審査合格に向けて勉強時間の確保も必要となるでしょう。一朝一夕で資格取得はできない点には気を付けましょう。

ポイント③昇進・昇格をする

昇進・昇格も年収アップをするうえで有効な手段です。役職につくと役職手当が得られるので、年収アップが期待できるでしょう。

 なお、ファーストステップの看護主任になるためには、看護師の経験が10年以上必要となるので注意しましょう。

さらに看護師長・看護部長へランクアップするのにも、それぞれ10年以上の管理職経験が必須です。

資格取得と同様に、昇進・昇格の場合も年収アップはすぐに達成できるものではありません。
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ポイント④転職をする

看護師の年収をアップさせるには?

「今すぐにでも年収を上げたい!」と考えているなら、待遇のよい職場へ転職する方法がおすすめです。

 夜勤を増やして生活リズムが崩れるリスクを防げるほか、資格取得や昇進・昇給を目指すための大幅な時間もかかりません。

一方初めて転職する人は、転職活動をどのように進めればよいか迷ってしまう人も多いでしょう。

そこでおすすめなのが、看護師に特化した転職サイト・転職エージェントの登録です。看護師の求人を探しやすいだけでなく、看護師転職に欠かせないノウハウや知識を得られます。

看護師の転職に詳しいエージェントが二人三脚で転職をサポートしてくれますよ。
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看護師のスキルアップ方法とは?

色鉛筆

看護師は、働き始めてからもほとんどの病院でキャリアに合わせた研修を受け、スキルアップすることができます。

気になる専門分野があれば自主的に研修を受けたり、資格取得を目指したりすることで関われる診療科目の幅も広がるため、キャリアアップに期待できるでしょう。

ここでは一般的なスキルアップ方法について紹介します。

新人看護職員研修

2010年4月から「看護の質向上」「医療安全の確保」「早期離職防止」の観点から、各病院や施設で新人看護職員の卒後臨床研修が努力義務となりました

今では看護職員を迎えるすべての病院で研修が実施されることを目指すガイドラインがあり、病院や施設で新人看護師が基本的な臨床実績能力を身につけるしくみが整っています。

臨床実績能力には以下の3つの要素があります。
臨床実績能力の要素
  • 看護職員として必要な基本姿勢と態度
  • 管理的側面
  • 技術的側面

それぞれで学ぶ内容を見ていきましょう。

看護職員として必要な基本姿勢と態度

看護師としてデビューしたての新人看護師には、看護師として必要になる基礎が研修内容に盛り込まれています。

研修内容例
  • 看護職員としての自覚と責任ある行動
  • 患者の理解と患者・家族と良好な人間関係の確率
  • 組織における役割・心構えの理解と適切な行動
  • 生涯にわたる主体的な自己学習の継続

看護師としての役割や患者との関わり方を学べるほか、将来のキャリアについて考える機会にもなっています。

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管理的側面

管理的側面は、業務上考えうる危機管理に備えるための項目です。

研修内容例
  • 安全管理
  • 情報管理
  • 業務管理
  • 薬剤等の管理…など

顧客データをデジタルで保管している病院や施設も多いため、情報の取扱いは学んでおくべき観点となっています。また、万が一の災害時の対応もここで教わります。

看護師は命に関わる仕事のため、管理的側面の教育はていねいですね!

技術的側面

看護師としての経験がない新人は、実務において研修することで実際の動きや流れを掴むことができます。

研修内容例
  • 環境調整技術
  • 食事援助技術
  • 排せつ援助技術
  • 活動・休息援助技術…など

とくに入院病棟に配属された場合は、夜間の動きなども頭に入れておく必要があるでしょう。また、新人看護職員研修は研修を受ける看護師のためだけではありません。

全職員が新人看護職員に関心を持ち、育てる組織文化の形成も目的のひとつとされています。

 研修内容は医療状況の変化や患者、または患者の家族のニーズに柔軟に対応するため、常に見直しが行われています。

出典:厚生労働省
出典:新人看護職員研修ー日本看護協会

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特定行為研修

看護師

「チーム医療推進」「看護師能力の発揮」の観点から2015年にスタートしたのが、「特定行為に関わる看護師の研修制度」です。

 特定行為研修では新人看護師ではなく、現場で働く看護師がスキルアップのために受ける研修で、修了した看護師は患者の状態を見極めてタイムリーな対応ができるようになります。

特定看護師は資格が発行されるわけではありませんが、医師作成の指示書をもとに自分の判断で特定行為が行えるため、どの医療現場でもスキルの高い看護師として活躍できるでしょう。

特定行為研修は、下記の2つの科目の研修が必要です。
共通科目 全ての特定行為区分に共通するものの向上を図るための研修
区分別科目 特定行為区分ぼとに異なるものの向上を図るための研修

特定看護師は、判断力が必要となる急性期医療、在宅医療など、実務経験が増えるにつれて任される現場も多くなります。厚生労働省では2025年までに10万人以上の特定看護師を育成する方針です。

現状ではまだ少数ですが、今後特定行為研修を受講できる施設が増えていくでしょう。

出典:厚生労働省
出典:特定行為研修とはー厚生労働省

日本看護協会の賃金引き上げに関する最新ニュースをご紹介

タイプライター

令和3年11月に閣議決定された「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」に基づいて、地域でコロナ医療などの役割を担っている医療機関に勤務する看護師の収入を引き上げるための「看護職員等処遇改善事業」が立ち上げられています。

具体的な賃金引き上げ額は月額で4,000円です。

年収の1%の引き上げは、令和4年2月~9月までの期間とされています。

その後、令和4年の10月からは救急搬送件数が一定以上の医療機関や、三次救急などを担う医療機関で働く看護職員においては年収の3%(月額平均12,000円)程度の引き上げが予定されています。

 また、管理的立場にある看護師の賃金が相対的に低いことも問題提起されていて、すべての看護師のキャリアアップに伴う処遇改善についても今後検討される見通しです。

日本看護協会会長も今後、段階的であっても看護職員の賃金水準や賃金体型が改善され、働きに見合う十分な収入増を実現する恒久的な措置導入に向けて取り組む姿勢を見せています。

将来的には看護師の給与が大幅に見直されそうですね!

参考:日本看護協会
※出典:看護職員等処遇改善事業ー厚生労働省

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看護師転職の流れを解説

年収アップに向けて転職を考える方も多いです。しかし、転職が初めてだったり、転職についてよくわからない方もいますよね。

ここでは転職の流れを詳しくご紹介します。

STEP1 自己分析・希望条件の優先順位を考える

転職を考えるにあたって、現在の職場の不満点や違和感があるという方は、自分の看護観と合致していない可能性が高いです。

自分の看護観や、看護師になった動機をもう一度考えてみましょう。

 自分の看護観を明確に言語化することで、転職先の理念やビジョンを考えながら転職活動ができ、失敗しにくいです。

自分の看護観が明確になったら、転職先に求める条件を明確にしていきましょう。看護観が合致する職場であっても、休日や勤務帯が希望と合わない場合ストレスを感じやすくなります。

譲れない条件を絞っておくと、今後求人を選別するうえで効率的です。

看護業界も日々変化しており、病院や施設以外の新しい働き方を推奨する動きもあります。
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STEP2 求人を探し、応募する

十分な情報収集と自分の中の方向性が決まったら、いよいよ求人を探していきましょう。最近は登録なしで求人を検索できるサイトもあるため、手軽に求人検索ができるようになりました。

しかし、求人情報が古く募集が終了していたり、自分で問い合わせて詳細を聞く手間も発生するため、効率はあまりよくありません

業務も忙しいうえに転職活動も…と少しハードルが上がりますよね。

そんな方には転職サイトへの登録がおすすめです。転職サイトへの登録は無料ですし、手続きの代行自分に合った求人紹介を依頼できます。

 ひとえに転職サイトといっても、サービス内容はさまざまであり、特徴をみながら登録するサイトを決めていきたいですね。

STEP3 面接を受け、内定をもらう

応募したい求人が決まったら、履歴書職務経歴書を書いていきます。

 自己分析をもとに、履歴書には「なぜその求人に応募しようと思ったのか」を、職務経歴書には「転職先で活用できるスキル」をしっかり記入しましょう。

書類審査に通ると、いよいよ面接となります。面接でも履歴書の内容や経歴を質問されますが、面接対策で重視したいのは「接遇」です。

 面接では質問を通して、表情や相手の聞き取りやすい声の大きさかどうか、自分の意見をはっきりと伝えることができているかなど求職者の態度や雰囲気を確認しています。

雰囲気や態度は患者看護にも直結する部分であり、施設側が注目するポイントです。内定連絡は電話やメールが主流ですが、内定辞退や保留を伝える場合は電話で謝罪の意を伝えましょう

転職サイトへ登録しておくと、履歴書添削や面接対策、内定辞退や保留の連絡代行などを行ってもらえるため、安心して転職活動が行えますね。
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STEP4 退職を申し出て、退職準備を進める

内定が決まったらすみやかに師長や職場長に退職する旨を伝えましょう

報告の際は、時間を決め個室で15分ほど時間を取ってもらうよう事前にアポイントを取っておくと、お互いに慌てることなく進めることができます。

退職理由は伝えなくてもマナー違反ではありません。しかし理由を聞かれる場合も多く、理由は考えておいた方がよさそうです。

強い引き止めにあった場合は「転職先が決まっている」と伝えると、納得してもらえる傾向にあります。

退職に向けてさまざまな書類を提出する必要があり、チェックリストを作っておくと出し忘れがないためおすすめです。

ロッカーや引き出しを片づけて、掃除をしてから退職となります。双方が気持ちよく退職できるよう意識しながら進めましょう。

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出典:https://kango.mynavi.jp/

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※1 出典:https://kango-oshigoto.jp/, 調査実施機関:レバレジーズ株式会社(2019年9月実施)
※2 出典:https://kango-oshigoto.jp/, 2019年度実績

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※出典:https://kango-oshigoto.jp/

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出典:https://www.kango-pro.jp/

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よくある質問

働きながら取得できる年収アップにおすすめの資格は?
学校に通うのは難しい方や長期にわたる研修に参加する時間がない方もいますよね。そんな方でも取得でき、現場で活用できるおすすめの資格を3つ紹介します。取得することで、業務の幅が広がり、業績評価が上がったり、転職に有利となる可能性があります。
まず呼吸療法のプロである3学会合同呼吸療法認定士です。短期間の講習への参加は必要ですが、COPDによる在宅酸素療法や人工呼吸器の患者の増加から、今後の医療現場で必要をされる資格です。また、認知症患者の増加から認知症ケア専門士も需要があります。認知症患者の実務経験が3年あれば受験資格が得られます。
さらに、昨今メンタルケアが注目されており、臨床心理士取得よりもハードルが低い心理相談員の資格が人気となっています。
患者ケアの場面でも傾聴や動機付けが必要であるため、役立つ資格といえます。
病院や施設以外で年収アップが期待できる職場はある?
現在の年収にもよりますが、年収のベースが高いのは美容系のクリニックです。自由診療が多いこともあり、日勤業務のみでも約500万円ほどの年収が得られます。
また、産業看護師(企業看護師)は企業の給与に準ずる場合が多く、こちらも日勤業務のみで約450-500万円の平均年収となっています。
看護師ではありませんが、看護師の資格を活かして働くことができる治験コーディネーターも日勤のみで平均年収約500-550万円となっています。
給与が高い病院は業務が大変?
確かに業務が大変な病院もあります。しかし、専門性が高い職種や経験者を採用したい場合は、給与水準が高くなっている求人も多いです。
業務内容や雇用条件などをしっかり精査し、なぜ給与が高く設定されているのか調べてみましょう。
普段当たり前のように行っている業務が、実はとても専門性が高いということもあるため、求められているスキルも調べてみると良いですね。
転職サイトに登録すると、求人の詳しい内部情報まで知ることができるため上手に活用していきましょう。

まとめ

今回は、看護師の平均年収年収アップのコツをご紹介しました。看護師の年収は年齢・性別によって差が出るものの、資格取得や昇進・昇格、夜勤の頻度を上げることによって年収アップが見込めます。

ただし、時間や労力をかけたくない場合は、待遇のよい職場へ転職する方法もおすすめです。看護師に特化した転職サイト・転職エージェントなら、初めての転職でも的確なアドバイスがもらえます。

すぐにでも年収を上げたい場合は、ぜひ転職活動も視野にいれてみてくださいね。

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