
「公務員保育士について知りたい!」と考えている人も多いのではないでしょうか。公務員保育士は、一般的な保育士とどのような違いがあるのか分からないこともあるでしょう。

そこで本記事では公務員保育士に関する以下の項目を詳しくご紹介します。
- 公務員保育士の平均給料
- 公務員保育士のメリット・デメリット
- 公務員保育士になる方法
この記事を読むと、公務員保育士がどのような職業なのかが分かるだけでなく、公務員保育士になるための方法や、公務員保育士になるメリットも知ることができるでしょう。
公務員保育士の勉強をこれからスタートさせる人や公務員保育士に興味を持っている人もぜひ参考にしてみてください。
公務員保育士とは
公務員保育士とは、自治体からの採用を受けて働く保育士を指します。保育園の種類は大きく分けて、企業やNPO法人などが運営している保育園と、市区町村が運営している保育園2種類あります。
地方自治体に採用されるためには、各自治体の採用試験に合格する必要があります。公務員保育士は一般行政職に該当するので、一般行政職の採用試験をいかに突破するかが鍵です。
なお、公務員保育士と私立保育士を比べてみると、仕事内容にはほとんど違いがありません。しかし、条件や待遇面などが大きく異なります。

公務員保育士の給料はどれくらい?
公務員保育士として働くうえでどれくらい給料・ボーナスがもらえるのか気になる人も多いでしょう。給料・ボーナスや退職金、昇給についてご紹介します。
給料・ボーナス
公務員保育士がもらえる給料は、保育士の平均月収よりも高い傾向にあります。例えば、保育士の一般的な平均月収は24万4500円です。
また、ボーナスに至っては保育士の平均額が66万円であるのに対し、練馬区で働く公務員保育士の平均月収は179万円という結果になりました。
ボーナス支給額は100万円以上も差があり、公務員保育士の待遇が優れていることがわかります。
なお、公務員保育士の給料は所属する自治体によって異なるため、気になる人は自分が住んでいる市区町村の給料を調べてみるとよいでしょう。

退職金
定年や転職などで退職する場合に支払われるのが退職金です。公務員は国の条例によって退職金の支払いが定められているため、条件を満たせば必ず支払われます。
なお、退職金は支払い義務がないため、企業やNPO法人などが運営している保育園では支払われない場合があるので注意が必要です。

昇給
公務員保育士の昇給は国が定める昇給テーブルによって決められているため、毎年昇給していくシステムが導入されています。
公務員保育士は一般的に離職率が低い傾向がありますが、勤続年数によって昇給額が変わるのもひとつの要因といえるでしょう。

公務員保育士のメリット
公務員保育士として働くにあたって、どのようなメリットがあるのでしょうか。ひとつずつ確認していきましょう。
- 給料が安定している
- ワークライフバランスを充実させやすい
- 福利厚生に恵まれている
メリット①給料が安定している
公務員保育士に関する大きなメリットは、給料が安定していることです。定期的な昇給が決まっているので、長期的に働くほど給料アップを望めるでしょう。
また、毎年必ずボーナスが支給されるのも魅力です。
給料が安定していると心にもゆとりができるため、余裕をもって毎日を過ごせるメリットがあります。

メリット②ワークライフバランスを充実させやすい
ワークライフバランスを充実させやすいのも公務員保育士で働く魅力です。勤務時間が明確に定められている点が公務員保育士の大きな特徴といえます。
そのため、持ち帰り業務や残業時間が少なく、余暇時間を存分に楽しめるでしょう。
なお、残業時間が短い・ワークライフバランスを両立しやすいなどの働きやすい職場は勤続年数が長い傾向です。

メリット③福利厚生に恵まれている
福利厚生の恩恵を得られることは、公務員保育士の大きなメリットです。例えば公務員保育士は有給を取得しやすい職場が多く、休める環境が整っています。
しかし、公務員保育士は産休・育休制度が整っているため、出産しても復帰できる強みがあります。

公務員保育士のデメリット
一方、公務員保育士のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ひとつずつチェックしていきましょう。
- ライバルが大勢いる
- 定期的な異動がある
デメリット①ライバルが大勢いる
公務員保育士は待遇面が優れているため、同じように目指している人が多数います。そのため、狭き門をくぐり抜ける必要があることを認識しておきましょう。
また、現在保育園は民営化が進んでいます。
ライバルが大勢いる公務員保育士は入念な対策が必要です。

デメリット②定期的な異動がある
公務員保育士は定期的な異動が条件として定められています。2年~4年単位で異動しなければならないため、ひとつの職場に留まりたい人には向いていないでしょう。
しかし、定期的な異動はあらゆる保育現場に関われるチャンスでもあります。また、異動は同じ地方自治体内で行われる場合が多く、転居を伴う異動はほとんどないでしょう。

公務員保育士と私立保育士にはどんな違いがある?
公務員保育士と私立保育士の間にはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、5つのポイントに沿ってご紹介します。
運営母体
公務員・私立での大きな違いは、雇用されている運営母体です。私立保育園は企業や社会法人、NPO法人などが運営しています。
ほとんどの公立保育施設は児童法に基づいた認可保育園なので、勤務時間や受け入れる児童数などが明確に定められています。

勤務時間
公務員保育士と私立保育士を比べると、基本的な勤務時間の差はほとんどありません。週に5日・8時間勤務が基本的な勤務時間といえるでしょう。
一方、休日保育や延長保育については大きく差が出ています。
しかし私立保育園は柔軟な保育サービスを提供している場合が多い傾向です。そのため、休日保育・延長保育を実施している場合もあります。

保育方針
公立保育園と私立保育園の間で大きな違いとして挙げられるのが保育方針です。保育方針とは子どもを保育するうえで指標となる考え方を指します。
一方、私立保育園はバラエティ豊かな保育方針が魅力です。例えば、英語教育に力をいれた保育園もあれば、キリスト教思想を反映した保育園もあります。

異動の有無
勤務地変更の頻度は、公務員保育士・私立保育士の間で異なります。例えば、一般的な公務員と同じく、公務員保育士にも異動が発生する可能性があるので注意しましょう。
しかし、多くの場合は同一の地方自治体内で異動するため、自宅から遠く離れる心配はほぼありません。
一方、私立保育士は職場を離れることはほとんどありません。ただし、多数の保育園を経営している場合、別の保育園へ転勤を勧められることもあります。

就職方法
公立・私立では、就職方法にも違いがあります。公立保育士は地方自治体が定める職員採用試験に合格しなくてはなりません。
もし公立保育園のポストに1年間空きが出ない場合、職員採用試験に再び合格しなくてはならない点は気を付けておきたいポイントです。
一方、私立保育士の場合は一般的な企業と同じように就職活動を行います。

公務員保育士になる方法・試験内容
実際に、公務員保育士になるためにはどのような手順を踏む必要があるのでしょうか。採用試験の流れ・試験内容などについてご紹介します。
採用試験の流れ
公務員保育士の採用試験は以下の流れで進めていく方法が一般的です。
- 地方自治体の1次試験を受験する
- 2次試験を合格したあと地方公務員として登録される
- 保育園から採用意思があれば配属が決定する
保育園から採用意思が1年間なければ、ふたたび自治体の試験を受験する必要があります。スケジュールを考えながら公務員保育士の勉強に着手するとよいでしょう。
試験内容
試験内容はおもに筆記試験と実技試験に分けられています。筆記試験では一般教養や保育の専門知識など幅広い分野から出題される傾向が強いでしょう。
幅広い試験内容を課されることもあるので、入念な対策が必須です。試験勉強を始める前には入念に情報収集しておくとよいでしょう。

試験日程
試験日程は1次試験が8月~9月、2次試験が9月~10月に行われる方法が一般的です。5月~6月ころに試験日程や内容が開示されるので、確認してみてください。
ただし、試験日程に関しても自治体によって異なる場合があります。

受験資格
公立保育士になるためには受験資格があります。上限年齢は29歳~34歳まで大きく差が開いているため、自治体の募集要項をよく確認することが必須です。

公務員保育士に受かる人の特徴
最後に公務員保育士の試験に受かる人の特徴を3つご紹介します。採用試験を突破するために覚えておきましょう。
- 情報収集をきちんとしている
- コツコツと勉強を継続している
- 公務員保育士になりたい理由を伝えられる
1.情報収集をきちんとしている
情報収集をきちんと行っている人は公務員保育士の試験に受かりやすいでしょう。市区町村によって試験内容が異なるため、情報収集しておかないと十分な対策ができません。

2.コツコツと勉強を継続している
継続して勉強を行っている人も公務員保育士に受かりやすいでしょう。公務員保育士はの試験は、一般教養や保育の基礎知識など幅広い分野から出題されます。
そのため、短時間で勉強するには膨大な範囲です。入念な計画を立てながら学習を進めていく必要があるでしょう。

3.公務員保育士になりたい理由を伝えられる
公務員保育士になりたい理由が明確な人も合格しやすいでしょう。なぜなら、試験内容に面接が含まれている場合があるからです。
面接官が納得できる確かな理由があれば、公務員保育士の試験を突破できる可能性が高まります。

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まとめ
今回は公務員保育士のメリットや、私立保育士との主な違いについて詳しくご紹介しました。
公務員保育士は安定した給料や福利厚生が充実しているため、保育士として長く働きたい人におすすめです。
しかし、待遇面が優れているので競争率が高い点には注意しておきましょう。入念な情報収集とコツコツ勉強を続けることが合格への第一歩です。
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